この森は、平安時代には早くも人々に知られており、しばしば和歌などに詠みこまれている。
往時は現在の数倍の大森林であったといわれ、街道(中山道)の名所として旅行者の訪れるところとなっていた。
伝説によれば、昔この地方は地裂け水湧いてとても人の住める所でなかったが、石部大連が樹の苗を植え、神々に祈願したところまもなく大森林となり、この大連は生きながらえて齢(よわい)百数十歳を重ねたため「老蘇森」と称せられたと伝えられている。
今なおスギ・ヒノキ・マツ等から成る樹林はうっそうとして茂り、森の内には延喜式内社奥石神社が祀られている。
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